「この映画、気になっているけど本当に面白いのかな?」「泣けるって聞くけど、辛いだけの話なら見たくないな」
もしあなたが今、Amazonプライム・ビデオの画面を開きながらそんなふうに迷っているなら、この記事はあなたのためのものです。
こんにちは、サイト管理人のポップです。
年間300本以上の映画を浴びるように観ている私が、今回は自信を持っておすすめできる一作についてお話しします。
その映画は『ディア・ファミリー』。
先に結論を言わせてください。
この映画は、ただのお涙頂戴モノではありません。
知識ゼロの町工場が、不可能と言われた医療の壁に挑む、とてつもなく熱い「挑戦の記録」であり、心を震わせる「家族の愛の物語」です。
2時間後、あなたはきっと、自分の家族や大切な人に会いたくなっているはずです。
この記事では、物語の核心や結末には一切触れず、この作品の持つ熱量と魅力を余すことなくお伝えします。
- 主演:大泉洋(坪井宣政 役)
- 主な共演者:菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、有村架純、松村北斗、光石研
- 監督:月川翔
- 上映時間:116分
月川翔監督作 「君の膵臓をたべたい」(主演:浜辺美波、北村匠海)のネタばれナシ感想はこちら
あらすじや作品情報など、正確な情報を記載するように注意しておりますが、何分個人で運営しているため、誤りや見落としがあるかもしれません。考察は映画の解説ではなく、わたし個人の感想からきているものです。あらゆる基準がわたしの主観的な判断のよるものです。以上をご了承の上、読んでいただけると幸いです。
知識ゼロから挑む実話の衝撃

まず、この映画を語る上で絶対に外せないのが、これが「実話に基づいた物語」であるという点です。
映画やドラマでよくある「奇跡」という言葉ですが、本作における奇跡は、魔法のような偶然ではありません。
一人の父親が、そして一つの家族が、泥臭く積み上げた執念の結果なのです。
モデルとなったのは、愛知県にある小さな町工場の経営者と、その家族。
医療の知識なんて全くないプラスチック加工工場の社長が、心臓疾患を抱える娘のために「人工心臓を作る」と決意する。
普通に考えれば、「無謀」の一言で片付けられてしまう話ですよね。
しかし、彼らは諦めませんでした。
私がこの作品に惹き込まれた最大の理由は、この「圧倒的なリアリティ」です。
フィクションなら都合よく進む場面も、実話ベースだからこそ、容赦ない現実の壁が立ちはだかります。
医学界の冷ややかな反応、資金難、積み重なる失敗。
それでも立ち上がり続ける父の姿に、観ているこちらの胸まで熱くなります。
「事実は小説より奇なり」と言いますが、この家族が成し遂げようとしたことは、まさに小説を超えたドラマなのです。
ディア・ファミリーのあらすじ

舞台は1970年代。小さな町工場を営む坪井宣政と妻の陽子は、娘の佳美が重い心臓病であることを医師から告げられます。
当時の医療技術では完治の手立てはなく、突きつけられたのは「余命10年」という残酷な宣告でした。
絶望の淵に立たされた宣政でしたが、ある日、彼は決意します。
「娘の命を救う方法がないなら、自分の手で作ればいい」。
彼は人工心臓の開発に着手することを決めるのです。
もちろん、彼は医師でも研究者でもありません。
あるのは、プラスチック加工の技術と、娘を救いたいという一心だけ。
ここから、家族総出の挑戦が始まります。
専門書を読み漁り、大学病院へ通い詰め、何度断られても食らいつく。
そんな父を、母は支え、娘たちは信じ続けます。
これは単なる医療開発の物語ではなく、刻一刻と迫るタイムリミットの中で、互いを想い合いながら戦い抜いた家族の記録です。
彼らがどんな困難に直面し、どう乗り越えていくのか。
そのプロセス一つひとつが、私たちの心に深く問いかけてきます。
大泉洋と菅野美穂が演じる夫婦
本作の熱量を支えているのは、間違いなく主演の大泉洋さんの演技です。
バラエティ番組などで見せる明るいキャラクターとは一変、ここでは「なりふり構わず娘の命を救おうとする父親」を、鬼気迫る表情で演じきっています。
特に印象的なのは、彼の目が語る「必死さ」です。
医療関係者に頭を下げるシーン、うまくいかずに焦燥感を募らせるシーン、そして娘の前で見せる父親としての優しい顔。
大泉洋という俳優が持つ、人間臭さと温かみが、宣政というキャラクターに凄味を与えています。
「かっこいいヒーロー」ではなく、泥臭い父親だからこそ、私たちは彼に感情移入してしまうのです。
そして、その夫を支える妻・陽子を演じるのが菅野美穂さん。
彼女の演技もまた、素晴らしいものでした。
無謀な挑戦に突き進む夫を止めるでもなく、否定するでもなく、ただ強い意志を持って隣に立ち続ける。
その姿は、まさに「戦友」。言葉少なに夫の背中を支えるシーンや、母親として娘を包み込むシーンには、言葉にできない強さと深い愛情が滲み出ています。
この二人が演じる夫婦の絆こそが、本作の大きな見どころの一つと言えるでしょう。
涙を誘う福本莉子と姉妹の絆

物語の中心となる次女・佳美を演じるのは、福本莉子さんです。
余命宣告を受けながらも、健気に生きようとする彼女の姿は、涙なしには見られません。
しかし、彼女の演技が素晴らしいのは、単に「可哀想な病気の少女」を演じているからではないのです。
佳美は、自分のために家族が犠牲になっているのではないかと苦悩しつつも、父の挑戦を誰よりも応援し続けます。
その繊細な心の揺れ動きを、福本さんは透明感のある演技で見事に表現しています。
彼女の笑顔が見えるたびに、観客である私たちは「どうか助かってほしい」と願わずにはいられなくなります。
また、姉の奈美(川栄李奈)や妹の寿美(新井美羽)たち姉妹の存在も重要です。
病気の姉妹がいる家庭では、どうしても親の関心が病児に向きがちですが、この家族は違います。
姉妹たちもまた、それぞれの立場で佳美を想い、父の研究を手伝い、家族としての役割を果たそうとします。
特に川栄李奈さんの、長女としての責任感と複雑な感情を滲ませる演技は、リアリティがあり非常に印象的です。
家族全員がチームとなって戦う姿、その姉妹の絆の強さに、何度も胸を打たれました。
月川翔監督が描く愛の形とは
監督を務めたのは、『君の膵臓をたべたい』などで知られる月川翔監督です。
感動ドラマの名手として知られる彼ですが、本作では「泣かせる」こと以上に、「生きる熱量」を描くことに注力しているように感じます。
月川監督の演出は、過度なドラマチックさを排除し、日常の延長線上にある感情を丁寧にすくい取ります。
工場の機械音、食卓の風景、病院の廊下。
そうした何気ないシーンの中に、家族の焦りや希望、そして愛を静かに忍ばせています。
だからこそ、感情が爆発するシーンでのカタルシスが凄まじいのです。
また、時代背景の描写も見事です。
昭和から平成へと移り変わる日本の空気感、町工場の油の匂いまで漂ってきそうな映像美が、物語への没入感を高めてくれます。
決して派手なアクションがあるわけではありませんが、登場人物たちの心の動きを丁寧に追うカメラワークは、観る者の心を掴んで離しません。
月川監督だからこそ描けた、普遍的でありながらも特別な「家族の愛の形」がそこにあります。
主題歌が彩る感動のラストへ
映画の感動をさらに高めているのが、Mrs. GREEN APPLEが書き下ろした主題歌「Dear」です。
この楽曲が流れるタイミング、そして歌詞の内容が、映画の世界観とあまりにも完璧にリンクしています。
ボーカルの大森元貴さんの突き抜けるような歌声は、まるで主人公・宣政の叫びのようであり、同時に娘・佳美の祈りのようでもあります。
映画を見終わった後、エンドロールでこの曲を聴きながら、私は席を立つことができませんでした。
歌詞の一つひとつが、物語の余韻を噛み締めるための大切な時間を作ってくれるのです。
音楽もまた、映画体験の一部です。
この主題歌が流れる瞬間、これまでの家族の物語が一気にフラッシュバックし、涙腺が決壊すること間違いありません。
ぜひ、最後の最後まで耳を傾けて、この作品が伝えたかったメッセージを受け取ってください。
観る価値がある感動体験の理由
ここまで『ディア・ファミリー』の魅力を語ってきましたが、最終的に私が伝えたいのは「この映画は、あなたの時間を預けるに値する作品だ」ということです。
Amazonプライム・ビデオには数え切れないほどの映画がありますが、見終わった後にこれほどまでに前向きな力が湧いてくる作品はそう多くありません。
「諦めないことのかっこよさ」「誰かを想うことの強さ」を、説教臭くなく、ストレートに心に届けてくれます。
もしあなたが、日々の生活に疲れていたり、何かに挑戦することに臆病になっていたりするなら、この映画はきっと背中を押してくれるはずです。
サスペンスやSFも大好きですが、たまにはこういった骨太なヒューマンドラマで、心のデトックスをしてみてはいかがでしょうか。
23年間にわたる家族の愛の実話。
その結末に何が待っているのか、ぜひあなたの目で確かめてください。
見終わった後、きっと誰かに「この映画、良かったよ」と勧めたくなるはずです。
記事は投稿した当時、amazonプライムビデオで配信されていたものです。
現在配信されているか最新の状況は、必ずamazonプライムビデオサイトにてご確認をお願いします。


