こんにちは、映画好きが高じて年間300本以上の作品を鑑賞している、サイト管理人の「ポップ」です。
今夜の映画タイム、Amazonプライム・ビデオの膨大なリストの前で「ハズレを引きたくないな」と指を止めていませんか?
貴重な2時間を費やすなら、確実に心を揺さぶられる作品に出会いたいですよね。
特にミステリーやサスペンスは、結末を知ってしまうと面白さが半減してしまうため、事前の情報収集が非常に難しいジャンルです。
今回ご紹介するのは、そんな「ネタバレ厳禁」の面白さが詰まった映画『あの人が消えた』です。
もしあなたが、「ただの驚きだけじゃ物足りない」「見終わった後に誰かと語り合いたくなるような映画がいい」と思っているなら、この作品はまさにうってつけの選択肢になるでしょう。
配達員という身近な視点から始まる物語は、気づけばあなたの予想を遥かに超える場所へと連れて行ってくれるはずです。
この記事では、物語の核心には一切触れず、作品が持つ独特の空気感や、観るべきポイントだけを厳選してお届けします。
安心して、映画選びの参考にしてください。
【作品データ】
- 主演:高橋文哉
- 主な共演者:田中圭、北香那、染谷将太 ほか
- 上映時間:約104分
あらすじや作品情報など、正確な情報を記載するように注意しておりますが、何分個人で運営しているため、誤りや見落としがあるかもしれません。(特に上映時間は調べる先で1~2分違うので約〇〇分としています。)記事は、わたし個人の感想からきているものです。あらゆる基準がわたしの主観的な判断のよるものなので、ご了承の上、読んでいただけると幸いです。
映画『あの人が消えた』が描く日常の謎

この映画の最大の魅力は、私たちの生活と地続きにある「日常」が、ふとした瞬間に「非日常」へと貌(かお)を変える恐怖と興奮にあります。
派手なアクションや爆発があるわけではないのに、画面から片時も目が離せなくなる。
そんな静かなる熱狂を体験できるのが本作の特徴です。
Amazonプライム・ビデオで配信されている数ある邦画ミステリーの中でも、本作が放つ異質な存在感は際立っています。
それは、私たちが普段何気なく目にしている風景の中に、信じられないような物語が潜んでいる可能性を突きつけてくるからかもしれません。
配達員が覗くマンションの秘密
主人公は、日々荷物を届ける配達員です。
この設定がまず素晴らしい。
私たちにとって、インターホン越しに対応する配達員や、逆に荷物を受け取る側の住人は、あくまで「他人」であり、その背後にある人生や生活の実態を知る由もありません。
しかし、本作ではその「境界線」が一歩踏み越えられます。
舞台となるのは、一見するとどこにでもある普通のマンション。
しかし、主人公が何度も訪れるうちに、少しずつ違和感が積み重なっていきます。
廊下の静けさ、住人の些細な視線、意味深な会話の断片。
これらが組み合わさったとき、単なる配達業務が「探偵ごっこ」のようなスリルを帯び始めます。
「あの部屋の住人は、本当にそこにいるのか?」「この荷物の中身は一体何なのか?」主人公が抱く疑念は、そのまま観客である私たちの疑念となります。
自分自身がマンションの廊下を歩いているかのような没入感こそが、本作の導入部における最大の求心力です。
水野格監督による巧みな伏線回収
本作のメガホンをとったのは、ドラマ『ブラッシュアップライフ』などで知られる水野格監督です。
彼の作品の特徴といえば、日常会話の中に潜ませたユーモアと、後半にかけて一気に収束していく脚本の構成力ではないでしょうか。
『あの人が消えた』においても、その手腕はいかんなく発揮されています。
前半で何気なく描かれるシーンや、登場人物たちが交わす他愛のないセリフ。
それら一つひとつが、実は計算し尽くされたパーツであることに気づいたとき、あなたは思わず唸ってしまうはずです。
「伏線」というと身構えてしまうかもしれませんが、本作のそれは非常にスマートで、押し付けがましさがありません。
パズルのピースがカチッとはまるような快感と、「やられた!」という心地よい敗北感。
水野監督ならではの、観客を信頼した演出が、最後まで飽きさせることなく物語を牽引していきます。
先読み不可能なミステリーの罠
「ミステリー映画」を観慣れている人ほど、「次はこうなるだろう」「犯人はこの人だろう」と予想しながら鑑賞する癖がついているものです。
しかし、この作品に関しては、その予想を一度捨てて、無心で観ることを強くおすすめします。
本作が謳う「先読み不可能」という言葉は、単なる宣伝文句ではありません。
物語は二転三転し、観客が「わかったつもり」になった瞬間に、さらなる別の顔を見せます。
それはまるで、迷路の出口だと思って扉を開けたら、また別の迷路の入り口だったような感覚に近いかもしれません。
特に中盤から後半にかけての展開は、ジェットコースターのような緩急があります。
サスペンスフルな緊張感が走ったかと思えば、次の瞬間には意外な感情が湧き上がってくる。
ジャンルの枠に収まりきらないこの多面性こそが、多くの視聴者を惹きつけてやまない理由なのです。
『あの人が消えた』で味わう没入感

映画鑑賞において、ストーリーの面白さと同じくらい重要なのが、その世界にどれだけ深く入り込めるかという「没入感」です。
本作は映像、音響、そして役者たちの演技が見事に噛み合い、観る者をスクリーン(あるいはモニター)の向こう側へと引きずり込みます。
週末の夜、部屋の明かりを少し落としてこの映画を再生すれば、自宅のリビングがいつの間にか「あのマンション」の一室になったような錯覚に陥るかもしれません。
高橋文哉が見せる緊迫の演技
主演を務める高橋文哉さんの演技は、本作の白眉と言えます。
彼が演じるのは、特別な能力を持つヒーローでも、天才的な頭脳を持つ探偵でもありません。
ごく普通の、どこにでもいそうな青年です。
だからこそ、彼が直面する恐怖や戸惑いが、リアルな質感を持って私たちに伝わってきます。
些細な異変に気づいたときの目の動き、恐怖に直面したときの呼吸の乱れ、そして誰かを信じたいけれど疑ってしまう葛藤。
高橋さんの繊細な表現力は、観客の感情を主人公と完全に同化させます。
「逃げて!」と叫びたくなる瞬間もあれば、「頑張れ」と応援したくなる瞬間もある。
彼の等身大の演技があるからこそ、この非日常的なミステリーが、絵空事ではなく「自分事」として迫ってくるのです。
これまでの彼の出演作とはまた一味違う、張り詰めた表情の数々にぜひ注目してください。
誰もが持つぞっとする好奇心
怖いもの見たさ、という言葉がありますが、本作はその「人間の根源的な好奇心」を巧みに刺激してきます。
「見てはいけないものほど見たくなる」「知ってはいけない秘密ほど知りたくなる」。
主人公を突き動かすこの衝動は、私たち観客の中にも確かに存在します。
他人の生活を覗き見るような背徳感と、そこに潜む闇に触れる恐怖。
この相反する感情が入り混じるスリルは、安全な場所から映画を観ている私たちにしか味わえない特権的な娯楽です。
本作は、その「安全圏からのスリル」を最高レベルで提供してくれます。
決してグロテスクな描写で怖がらせるのではなく、心理的な圧迫感と知的な好奇心で脈拍を上げていくタイプのエエンターテインメントですので、ホラー映画が苦手な方でも十分に楽しめるさじ加減になっています。
映画『あの人が消えた』の余韻
エンドロールが流れ終わったとき、あなたの中にはどのような感情が残るでしょうか。
単に「驚いた」という感想だけでは終わらない何かが、この映画にはあります。
それは登場人物たちの選択に対する共感かもしれないし、物語の裏に隠されていたテーマへの気づきかもしれません。
すべての謎が解けた後でもう一度最初から見直したくなる、そんなリピート鑑賞への欲求も湧いてくるはずです。
「あの時のあの表情は、そういう意味だったのか」という発見は、ミステリー映画ならではの醍醐味です。
Amazonプライム・ビデオでの映画鑑賞を迷っているなら、ぜひこの『あの人が消えた』をウォッチリストに加えてみてください。
予測できない展開に翻弄され、心地よい疲れと共に充実した2時間を過ごせることをお約束します。
さあ、あなたも「あのマンション」の謎に足を踏み入れてみませんか?
記事は投稿した当時、amazonプライムビデオで配信されていたものです。
現在配信されているか最新の状況は、必ずamazonプライムビデオサイトにてご確認をお願いします。


