ネタバレなし『見えない目撃者』の感想|キャストと韓国版との違い

見えない目撃者 サスペンス

こんにちは、サイト管理人の「ポップ」です。

毎日映画やドラマに溺れている私ですが、今日はAmazonプライム・ビデオのラインナップを眺めていて、ふと目に留まるサムネイルがありました。

「今日はちょっと骨太なスリラーでハラハラしたいな」という気分の日、ありますよね。

もしあなたが今、そんな気分で『見えない目撃者』をウォッチリストに入れたものの、「ハズレだったら嫌だな」「2時間無駄にしたくないな」と再生ボタンを押すのを躊躇しているなら、この記事はあなたのためのものです。

この映画、単なるアイドル映画や安っぽいサスペンスだと思っていると、良い意味で裏切られます。

私自身、最初はそこまで期待していなかったのですが、見始めたら最後、画面から目が離せなくなってしまいました。

ポップコーンを食べる手が止まるどころか、息をするのも忘れるほどの緊張感。

日本映画でここまでやるのか、という驚きがありました。

今回は、物語の核心や結末には一切触れずに、この映画が持つ独特の「空気感」や「体験」について語ります。安心して読み進めてくださいね。

  • 主演:吉岡里帆
  • 主な共演者:高杉真宙、大倉孝二、浅香航大、國村隼
  • 上映時間:約128分

あらすじや作品情報など、正確な情報を記載するように注意しておりますが、何分個人で運営しているため、誤りや見落としがあるかもしれません。(特に上映時間は調べる先で1~2分違うので約〇〇分としています。)記事は、わたし個人の感想からきているものです。あらゆる基準がわたしの主観的な判断のよるものなので、ご了承の上、読んでいただけると幸いです。

見えない目撃者の緊迫感とスリラー要素

映画を観る

この作品を再生して最初に感じるのは、圧倒的な「居心地の悪さ」と、そこから生まれる没入感です。

『見えない目撃者』というタイトルが示す通り、主人公は視力を失った元警察官。

彼女が体験する世界を、観客である私たちも追体験することになります。

映画における情報の多くは「視覚」から得られますが、本作ではその情報が制限されることで、逆に想像力が掻き立てられるのです。

見えないからこそ、怖い。

見えないからこそ、些細な音が命取りになる。

そんな極限状態のサスペンスが、開始早々から展開されます。

「犯人は誰なのか?」という謎解き要素はもちろんありますが、それ以上に「どうやって逃げるのか?」「どうやって立ち向かうのか?」というスリリングな展開が、この映画の真骨頂で。

Amazonプライム・ビデオで数多くのスリラー映画を観てきましたが、この作品のテンションの持続力はトップクラスだと言えるでしょう。

音と匂いを手掛かりにする恐怖体験

本作の演出で特筆すべきは、主人公の「感覚」を映像と音で表現している点です。

視覚を閉ざされた主人公が、風の音、車の走行音、そして微かな匂いを頼りに状況を把握していく様は、非常に丁寧に描かれています。

例えば、犯人と対峙するシーンや、何かが迫ってくる気配を感じるシーン。

通常の映画なら「犯人の姿」が映し出されて恐怖を感じますが、この作品では「音」が恐怖の主役です。

足音のリズムや、衣擦れの音、呼吸の音。

それらが立体的に響いてくるため、ヘッドホンやイヤホンをして鑑賞すると、まるで自分のすぐ後ろに誰かが立っているかのような錯覚に陥るかもしれません。

「見えない」というハンデが、逆に研ぎ澄まされた武器になる瞬間。

そのカタルシスと、いつ背後から襲われるかわからない恐怖のバランスが絶妙です。

R15指定ならではの本格的なサスペンス

この映画を見る前に一つだけ心構えが必要なのは、この作品がR15+指定を受けているということです。

それはつまり、犯罪の描写や暴力表現において、妥協していないということを意味します。

日本のサスペンス映画の中には、テレビドラマの延長のようなマイルドな表現に留まるものも多いですが、『見えない目撃者』は違います。

犯人の異常性や、事件の残酷さを描くことから逃げていません。

そのため、ダークで重厚な雰囲気が作品全体を支配しています。

「怖いのは苦手だけど、ハラハラしたい」という方は少し覚悟が必要かもしれませんが、その容赦のない描写があるからこそ、主人公たちが立ち向かう勇気が際立つのです。

作り手の「本気で怖いスリラーを作る」という気概が感じられ、映画ファンとしてはその熱量に圧倒されることでしょう。

犯人に追われる心理的な怖さと圧力

物理的な暴力もさることながら、精神的に追い詰められていく描写も秀逸です。

警察官としてのプライドを持ちながらも、視力を失ったことで社会から孤立してしまった主人公。

彼女が勇気を振り絞って証言しても、最初は誰も信じてくれないもどかしさがあります。

そこに忍び寄る犯人の影。

目撃者は自分だけ、しかも相手の顔は見えていない。

この「圧倒的に不利な状況」が、観ているこちらの胃をキリキリと締め付けます。

犯人は知能的で、執拗です。

単なる追いかけっこではなく、主人公の弱点を巧みに突いてくる心理戦が展開されます。

しかし、だからこそ主人公が知恵と感覚を駆使して反撃に転じる瞬間の熱量は凄まじいものがあります。

無力だと思われていた存在が、予想外の方法で強大な敵に立ち向かう姿には、恐怖を超えた感動すら覚えるかもしれません。

amazonプライムビデオを無料体験する

見えない目撃者のキャストと原作の違い

映画の面白さを左右するのは、脚本や演出だけではありません。

それを体現するキャストの力も重要です。

特にこの『見えない目撃者』は、主演の吉岡里帆さんにとって大きなターニングポイントとなった作品と言われています。

また、本作には元となった韓国映画が存在します。

(韓国映画はタイトルが『ブラインド』でこの記事を書いている時点では、アマプラで観ることが出来ますした⇒アマゾンプライムビデオ

ネタバレなし『ブラインド』の感想はこちら⇒『ブラインド』

リメイク作品というと、「オリジナルを超えられない」というジンクスが囁かれがちですが、この作品に関してはどうでしょうか。

日本版ならではの解釈や、キャスト陣の化学反応について、ネタバレにならない範囲で触れていきたいと思います。

吉岡里帆が挑む難役への凄まじい覚悟

吉岡里帆さんといえば、愛らしいキャラクターやコミカルな役柄のイメージが強い方もいるかもしれません。

しかし、本作での彼女は全くの別人のようです。

視力を失った元警察官という難役を演じるにあたり、相当なリサーチとトレーニングを積んだことが画面越しにも伝わってきます。

焦点の合わない視線、白杖をつく手の動き、そして恐怖に歪む表情。

それらすべてがリアリティを持って迫ってきます。

特に、恐怖に震えながらも、警察官としての正義感を捨てきれない葛藤を演じる彼女の姿は圧巻です。

「かわいい吉岡里帆」ではなく、「役者・吉岡里帆」の凄みを見せつけられる作品です。

彼女の演技を見るためだけにこの映画を選んだとしても、決してお釣りは来ないでしょう。

泥臭く、ボロボロになりながら戦うヒロインの姿に、きっと心を揺さぶられるはずです。

高杉真宙とのバディで見せる人間ドラマ

孤独な戦いを強いられる主人公の、唯一の希望とも言える存在が、高杉真宙さん演じる高校生の「もう一人の目撃者」です。

最初は全く噛み合わない二人。

元警察官で生真面目な主人公と、今時の冷めた高校生。

この凸凹コンビが、事件を通して次第に信頼関係を築いていく過程も、本作の大きな見どころです。

サスペンス一辺倒になりがちな物語の中で、二人の交流はふとした温かさや人間味を感じさせてくれます。

高杉真宙さんの、どこか気怠げでありながらも、根底にある優しさを滲ませる演技が素晴らしいアクセントになっています。

世代も立場も違う二人が、互いの足りない部分を補い合いながら巨悪に立ち向かう「バディもの」としての側面も楽しめます。

この二人の関係性が変化していく様を見守るのも、映画の後半に向けた大きな推進力となっています。

韓国映画の名作を日本版として再構築

本作は、2011年の韓国映画『ブラインド』のリメイクです。

オリジナル版は韓国のアカデミー賞と称される大鐘賞で主演女優賞と脚本賞を受賞した名作ですが、日本版『見えない目撃者』は単なるコピーではありません。

日本の社会背景や文化に合わせて設定が巧みに調整されており、日本独自の湿度の高い恐怖演出が加わっています。

オリジナルの持つスピード感を維持しつつ、日本映画が得意とする心理描写の深さを融合させることに成功しています。

オリジナルを観たことがある人でも、「日本版はどう料理したのか」という視点で十分に楽しめますし、もちろんオリジナルを知らない人にとっては、純粋に完成度の高いスリラーとして楽しめます。

「リメイクだから」と敬遠するのはあまりにも勿体ない、日本映画としての強度を持った一本です。

見えない目撃者が週末の映画に最適な理由

ここまで紹介してきたように、『見えない目撃者』は、単なる暇つぶし以上の体験を提供してくれる作品です。

視覚と聴覚を刺激する演出、実力派キャストによる熱演、そして最後まで途切れない緊張感。

「なんとなく映画でも観ようかな」という軽い気持ちで見始めても、気づけば前のめりになって応援してしまう。

見終わった後には、まるでジェットコースターを降りた時のような心地よい疲労感と、「凄いものを観た」という充実感が残るでしょう。

もし今、あなたが「ハズレのない、確かな面白さ」を求めているなら、迷わず再生することをおすすめします。

部屋を少し暗くして、音量を上げて、その世界に没入してみてください。

きっと、あなたの2時間は最高にスリリングなものになるはずです。

注意

記事は投稿した当時、amazonプライムビデオで配信されていたものです。
現在配信されているか最新の状況は、必ずamazonプライムビデオサイトにてご確認をお願いします。

amazonプライムビデオを無料体験する